2009年7月31日
井戸の種類と構造
人は昔、川の近くに集落を作り、そこに張り出しを作って洗い物や水汲みをした。後に水を堰き止めて水を溜めるようになった。これらの張り出しや水を溜めたもののことを「井戸」と呼んでいた。シリア北東部、新石器時代のテル・セクル・アルアヘイマル遺跡から発見された井戸は約9000年前のもので、浄水目的では最古の例と云われている。
やがて、山の麓に横穴をあけ、地下水を溜めて使うようになった。これにより、人は川から離れて集落を作ることがより容易になった。 さらに、井戸を掘削する技術の向上によって穴を縦に掘れるようになることで、地下水のある所ならどこでも住めるようになり、人々の居住範囲の拡大に資したものと考えられる。
地表から帯水層まで穴を掘ってつくる。概ね垂直に掘削する場合が多いが、崖地などでは水平方向に掘削して作成する。
井戸を掘る事を特に鑿井(さくせい)と呼ぶが、「鑿」の字が常用漢字外であるため、鑿井業者は「さく井」とまぜ書きすることが多い。なお、鑿(のみ)は大工道具のノミを意味する。
現在日本では、新しく伝統的な井戸を設置する(下記に示す丸井戸やまいまいず)事は少なくなってきている。しかし、水源としての地下水は今もって重要であり、自治体によっては表流水ではなく、地下水のみを水道水源として井戸を使用している地域もある。水道水源の取水設備としての揚水井戸には浄水場が併設され、全体として浄水場と呼ばれることもある。
崖地などで、水平方向に井戸を掘削し、設置する。カナートがその代表的な井戸である。
丸井戸(地域によって呼称が異なり「ガワ井戸」と呼ぶこともある、英語では Dug well)
概ね直径1~3mの孔を、人力により垂直に地下水面に達するまで掘削する。孔壁が崩壊しないように、掘削しながら、孔壁に石積みブロックで、周りを補強しながら掘削していく。地層の硬さ等によって異なるが、おおよそ10~20m位掘ることができる。地下水位が浅い地域、特に自由地下水が豊富な地域(例えば関東地方では関東ローム層が分布する台地上)において、作成されていた井戸である。日本国内ではボーリング工法(掘削工法としての上総掘りも含む)による掘り抜き井戸を造る技術が普及する以前や、ボーリング工法を採用するまでもなく地下水位が浅い地域で多く設置されていた。現在ではボーリングによる井戸設置が一般化したため、丸井戸作成の職人が少なくなり、新しく造られることは少なくなってきている。
丸井戸の掘削方法で帯水層に達することができぬほど地表と地下水面(帯水層)が離れている場合には、まず地表にすり鉢状の窪地を堀り、その底に丸井戸を掘削する方法がとられた。すり鉢状の斜面には井戸端に降りて行くための螺旋型の歩道が作られた。こうした井戸を武蔵野台地では「まいまいず井戸」と呼び、特に同台地西部によく見られる。ボーリング工法による掘削(掘削工法としての上総掘りも含む)の普及後は、新しく作られることはほとんどない。
難透水層を掘り抜き、深い帯水層の地下水を汲み上げる井戸。ボーリング工法(掘削工法としての上総掘りも含む)により作成する。降水の少ない砂漠地帯でも水を得ることができる。オーストラリア中央部は、掘り抜き井戸が多いことで有名である。
井戸の取水深度(帯水層の深度)に関係なく、井戸の深さ(孔底深度)が浅い井戸を浅井戸と言い、孔底深度が深い井戸を深井戸という。それぞれに深度や帯水層の定義はなく、いずれも一般的な通称である。地域に分布する帯水層の深度によって、また地域によっても、それらの深度が異なる。
自由地下水(上記の丸井戸)を取水している井戸を浅井戸、上記の掘り抜き井戸を深井戸と称することが見られるが、この言い方(分類基準)は決まっているものではない。
自噴井
被圧地下水(胚胎する地下水の水面が、その帯水層上面よりも高い状態)に井戸を掘り、その水面が地表面以上になると、地下水は汲み上げなくても井戸から噴き出す。この状態の井戸のことを言う。掘り抜き井戸で被圧帯水層を取水してる井戸にこの現象が現れる。地域的には扇状地の先端(地形としては扇端部と言う)にあることが多い。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
こんなに井戸の種類が多いなんて思っていなかったです。
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